第十二回 答えのないこと

答えのないこと 第十二回 ブルーモーメント2018 家庭や趣味の時間を犠牲にせず、 緩やかに働けるような雇用を生みたい。 社員やバイトとして縛るのではなく、 それぞれの才能を最大限生かせる形で。 企業のあり方を漠然と考え …


第十一回 答えのないこと

答えのないこと 第十一回 不思議の国の料理不適合者 品揃えが豊富なスーパーを練り歩くと、 次第に料理をする気が失せてくる。 選び取ることもできず、ただ圧倒され、 その場を後にすることも少なくない。 子育てとは食事を与える …


第十回 答えのないこと

答えのないこと 第十回 実存主義者の空想 占いも目に見えないものも、 オカルト要素のあるもの全般が苦手だった。 正直に言うと嫌悪感さえ抱いていた。 それが最近では、星を読むイベントを 企画するまでに至っている。 私にとっ …


第九回 答えのないこと

答えのないこと 第九回 権力の美学 日常には、さりげなく 正義のふりをしているものがある。 時折、公園で目にする看板。 「芝生養生中につき、立入禁止」 ––芝生に踏み入る方を見かけた際には、 職員が注意喚起を行っておりま …


第八回 答えのないこと

答えのないこと 第八回 愛に従う経済 10年近く前、疲れ切っていた私は 医師に不安障害と診断された。 恐れや不安、強欲によってやめられないこと。 その一切をやめたい。 振り返ってみると、それが 私が長年お世話になった会社 …


第七回 答えのないこと

答えのないこと 第七回 言葉の羽ばたき 料理することが増えたせいもある。 いつからだろうか。スーパーでは 鮮度に多少の違いしか感じられない食材は 賞味期限が近いものから手に取るようになった。 多少値段が張ったとしても、応 …


第六回 答えのないこと

答えのないこと 第六回 再び、生きてゆく 昨年、父が病に倒れた。 予定していた家族旅行はキャンセル。 代わりに長い長い闘病生活が始まった。 すぐに私は手当たり次第、情報を集め、 できる限りのサポートをした。 治療の選択肢 …


第五回 答えのないこと

答えのないこと 第五回 人生グラデーション 主義主張というほどのものではないけれど、 何となく気が進まないというものがある。 そのひとつが結婚という契約。 そして、それに伴う夫婦同姓。 制度がどうのという強い気持ちではな …


第四回 答えのないこと

答えのないこと 第四回 アウトサイダーという罪 私はパリで生まれ育った。 好きでもあり、嫌いでもあるような 好きでも嫌いでもないような場所。 思春期に目の当たりにしたのは、 緩やかに根づいている人種差別や 自殺者が出るほ …


第三回 答えのないこと

答えのないこと 第三回 関係性の鮮度 父が転勤族だったため、 幼少期より引っ越しを繰り返してきた。 そのせいなのかどうなのか、 私は定期的に居場所を変えたくなる。 今春、20軒目となる住まいへ移る。 娘の成長を見守ってく …