答えのないこと 第十回 実存主義者の空想
占いも目に見えないものも、 オカルト要素のあるもの全般が苦手だった。 正直に言うと嫌悪感さえ抱いていた。
それが最近では、星を読むイベントを 企画するまでに至っている。 私にとって人生とはハプニングの連続。
蒔いた種が発芽し、花開き、 実を結び、いつか散るように。
植物も動物も人間も、 自然の摂理に従い その命を削り続けているように。
宇宙という未知の世界にも、 流れというものがあるのかもしれない。
壮大なファンタジーを受け入れたら、 歴史も文学も映画も、聖書の物語でさえも 新たな視点で楽しめるようになっていた。