第九回 答えのないこと

答えのないこと
第九回 権力の美学

日常には、さりげなく
正義のふりをしているものがある。

時折、公園で目にする看板。
「芝生養生中につき、立入禁止」
––芝生に踏み入る方を見かけた際には、
職員が注意喚起を行っております––

国の行政や役所への苦情ではない。
正義が常に正しい訳ではないということ。
物事の本質を見失う可能性もあるということ。

時に人は力のあるものに従属する。
その理由を正義に求める。

そしてトップに近い人間ほど
他人を自分の人生の駒として捉える
自己欺瞞に気をつけないといけない。
ということ。