第二十七回 答えのないこと

答えのないこと
第二十七回 ソーシャル・ネットワーキング・サービス

その昔、体調を崩していた時、
臨床心理士のカウンセリングを
1〜2回ほど受けてみたことがある。

今でも記憶に残っているのは、
「12歳の頃にやりたかったことが、
本当にやりたいこと」というお話。

けれど、なぜかその時思い出したのは、
12歳の頃の夢だったピアニストではなく、
8歳の頃、図書館の一冊の本の中で出合った
「ソーシャル・ワーカー」という横文字。

近年知った、とあるカウンセラーの話では
8歳の頃、夢中になっていたことに
今世の宿命にまつわるヒントがあるという。

ソーシャル・ワーカーというものが
どんな仕事かもわからずに興味をもった8歳の私は、
何かをそこに見出していたのだろうか。

ただ、最近になって不思議とよく感じる。
人の営みとは、本来人助け、だと。

それはSNS上で何かを投稿する時も同じ。
「その先にいる、誰かのために」
という視点を忘れないでいようと思う。