『《SF•怪獣•妖怪》秘蔵大図解』大伴昌司
(講談社 2014年)
凄まじいまでの想像力で、誰も知らない宇宙の星や怖ろしい宇宙人、宇宙生物をまるで存在するかのように描き、誰も見たことのないゴジラやガメラの身体の中を図解する一方で、別のページでは子供の質問に答えて、「怪獣の中に入っている人はこうして呼吸している」的特撮の仕掛けや秘密をあからさまに解説する。
一見矛盾しているようなんだけど、僕は、この人、本当に怪獣が好きなんだなあと思ってしまった。
何かをすごく好きな人に共通していると思うんだけど、とにかくそれに関することは何でも知っておきたいというある種偏執狂的なものを感じる。
僕は「大魔神」が大好きなんだけど、彼にかかると、大魔神も、指先から火が出るとかベルトの目から怪光線が出るとか、映画の中で全く使ったことのない武器まで身につけてしまう。
子供時代、何とかごっこみたいな遊びをした時に勝手に⚫️⚫️キックとか作って遊んでいた、そんな感覚に共通するものを感じて、何となく許せてしまうのは、やはり彼の怪獣好きが分かるからだろうか。
同じSF、特撮、怪獣好きとして、こんな無邪気なオタクになりたい、極めたいと思う今日この頃だ。