越智康貴
“エネルギーの移動”
植物の死、ってどこでしょう。
完全に乾燥したら、死でしょうか。
でも、そこに種が入っていたら?
枝から落ちた葉は、もう死んでるのでしょうか。
花束を作るときに、葉を取ったり茎を切ったりして、本体から離れた植物の一部は?
実家へ帰る時、よく花を持って行ってたのですが、飾ってあったくたびれた花と交換しようとすると、
“命尽きるまで飾っておけばいいのよ”と母に言われていました。(教育)
命尽きる瞬間は、いつなんでしょうか。
エケベリアという植物があります。
いわゆる多肉植物ってやつの仲間で、プニプニした葉が特徴的。
このプニプニした葉が本体からポロリと取れやすく、でもなんとなくパッと捨てられず。
そのまま鉢の上に転がしておいたら、折れ口から根っこが生えてきました。
おお、と思い、そのまま観察していると、時間をかけて、ゆっくりと成形されていき、ちいさなエケベリアになりました。(細胞分裂など)
植物に対して”生きているんだ!”というのを感じる度に、
ワクワクします。
それと同時に、命として取り扱わなければいけないなぁ、と改めて思います。
“成長”には人の心を動かすチカラがあるのかもしれません。
取れちゃったプニプニがあれば、是非。