第十四回今日は車でどこへ行こう

今月3歳になる娘は、
少しでも自分より小さい子に対して
執拗にライバル心を燃やす。
内弁慶で本人に直接は言えないものの、
「○○くんはこれできないよね？」
「○○ちゃんはまだお姉さんパンツじゃない？」
と偉そうに聞いてくる。

それとまるで比例するかのように、
自分の成長にとても貪欲だ。
「見て！足、届くよ！」、「背、高いでしょ！」
「自分でできるんだよ。すごいでしょ？」
1mmでも昨日と違う部分があれば、
それは大きな成長として認めているよう。

今日できていないことを
明日もできないと決めつけるのは
経験則が足かせとなる
大人の悲しき思考回路のせいかしら。
私は「原稿が書けない」という観念を
いつか手放せるものなのかしら。
そんなことを考えながら、
この連載を書き続けています。