最近更新が滞りがちなmemorandomですが、オンラインショップオープンの準備をしておりました。構想はウェブマガジン立ち上げの頃からあったけれどなかなか実現せず、運営スタッフのメンバーが入れ替わり、人数も少し増えた今年、10年目にしてやっと漕ぎ着けたという・・・道のり、長すぎる!
でも「大人が趣味を持つ」ってこういうことなんだなあとも思います。日常のタスクというハードルがいくつもあって、そちらを優先しなければならなくて、それでも時間を寄せ集めるようにして細々と続けるのは、やっぱり楽しいからなんですよね。
若い頃は10年越しの実現なんて全然リアリティがなかったけれど、大人になるとそれも普通のこととして捉えられるようになるし、長いスパンで物事を考えることに慣れるというか、「そのうちやる」が先延ばしための言葉じゃなく、「そのうち」と「やる」の間に「本当に」が入る。単純に実行に移せないのは物理的な時間の問題だったりするから。
というのも、渋谷の書店SPBSのレンタルスペースで、かつて二度ほどmemorandomのポップアップショップを開催したことがあるのですが、それがとても楽しかったので、東京以外の場所でmemorandomを読んでくださっている方にもあの時と似た経験をしてもらえないか、と思ったことがオンラインショップ構想の原点。つまり、私たちがやりたいことは、ウェブマガジンとは違う、 “買う / 売るという行為を介した遊び” です。 そんなことを考えつつ準備を進めている中、memorandom執筆参加者のひとり、小野寺光子さん(イラストレイター)に出品のお願いをすると、折角だからmemorandomショップでしかできないことがやりたいと言っていただけて、なんと、ひとつひとつに直筆の・・・(←ここはまだナイショ)をつけるという素敵なお申し出が。さすが立ち上げからの執筆メンバー小野寺さん、わかってる!と感動すると同時に、数が少ないからできる手作業にこそmemorandomらしさがあるよね、そういうのをやりたいよね、と運営スタッフ一同盛り上がっています(大人なので盛り上がり方はめっちゃ静か)。 オンラインショップには、もちろん私の本も並びます。どんなサプライズを用意しようか、私も思案中。
≪Little Shop of Memorandom≫、開店まであと少し。もうしばらくお待ちください。