本を読む場所

第八回 内古閑智之

本を読む場所

第八回 内古閑智之

 20代。狭いワンルームの窓もすべて本棚で塞ぎ、本に囲まれた生活。陽が入らない、仕事もない、昼か夜かも分からない部屋で本を読む。風水をかじった彼女は「窓が無いから依頼が無い」なんていう。そんなもんかねぇと思いつつ、たまに陽あたり良好!なCafeでお茶をすすりながら、鳴らない電話をチラ見しつつも本を読むのが好きだった。

 30代。毎日〆切に追われ、本は買えども読む暇も無い生活。深夜、事務所から自宅への帰り道、Barに寄って薄暗い店で軽く食事しながら本を読む時間が好きだった。帰宅してからも真っ暗な寝室、妻を起こさないよう布団に潜り本を読む時間が貴重だった。暗闇でしか本を読ないから電子書籍に救われる。

 40代。娘が産まれた。リビングの窓際でカーテン越しの陽を浴び、娘と絵本を読む、幸せな場所。

 

① 東京ボンベイ ( キーマカレー ) / 恵比寿

 昨年までサラリーマンを36年間やっていました。週に5日は満員電車に乗って会社に行く。苦痛な時間ですが、食いしん坊なので“今日のランチのこと”を考えて、耐え忍んでおりました。今回からはじまる新連載は、その“ぼくが9,000回以上車中で楽しみながら悩んでいた気持ち”をコンセプトにしました。題して「食いしん坊の会社員が、 20日に一度は食べに行きたくなるランチ店」。毎回一軒、推しメニューとともに紹介していきます。記念すべき第1回は恵比寿のカレー店。店の名前は【東京ボンベイ 恵比寿ガーデンプレイス店】です。猛暑はスパイスの効いたカレーを欲しますからね。ぼくが足繁く通っているカレー屋さんに【デリー(上野店/銀座店)】がありますが、こちらはその流れをくむ店。千葉県柏にある1963年創業の名店【カレーの店 ボンベイ】の東京支店のひとつです。日本人の味覚に調整したインドカレー店だと思います。ですから、あの激辛旨味のカシミールカレーもあるし、インドも、コルマもある。ですが、ぼくはこちらでは「キーマカレー」を注文します。鶏挽肉を使っていてヘルシーだし、香り高いスパイス使いが最高です。ドライ系のキーマを出す店も多いですが、こちらはルー系。辛いのがお好きな方は、店員さんに食券を渡すときに「赤キーマで」とお願いしてください。時間があるなら、近くに東京都写真美術館もありますよ!恵比寿近くで打ち合わせの際はぜひこちらに行ってみてください。

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