20代。狭いワンルームの窓もすべて本棚で塞ぎ、本に囲まれた生活。陽が入らない、仕事もない、昼か夜かも分からない部屋で本を読む。風水をかじった彼女は「窓が無いから依頼が無い」なんていう。そんなもんかねぇと思いつつ、たまに陽あたり良好!なCafeでお茶をすすりながら、鳴らない電話をチラ見しつつも本を読むのが好きだった。
30代。毎日〆切に追われ、本は買えども読む暇も無い生活。深夜、事務所から自宅への帰り道、Barに寄って薄暗い店で軽く食事しながら本を読む時間が好きだった。帰宅してからも真っ暗な寝室、妻を起こさないよう布団に潜り本を読む時間が貴重だった。暗闇でしか本を読ないから電子書籍に救われる。
40代。娘が産まれた。リビングの窓際でカーテン越しの陽を浴び、娘と絵本を読む、幸せな場所。
内古閑智之 UCHIKOGA TOMOYUKI グラフィックデザイナー channel-pro.com