07. 合い言葉は「ドラえもん!」

私の部屋には、小学生の姪がよく遊びに来る。 その電話は大抵午後、彼女の学校が終わる頃にかかってくる。「今日泊まっていい?」という問いに「いいよ」と答えると、数十分後、私の部屋のインターフォンが鳴る。ドアを開けると、ランド …


06. 冬の日曜日

友達がIKEAへ行くというのでついていった。冬の日曜日のことだった。 IKEAは以前一度訪れたことがある。やたらと広くて、歩いても歩いても出口に着かず、途中で気分が悪くなったことを覚えている。 その時と同じように、その日 …


05. SOLDES ! SOLDES ! SOLDES !

年末年始、何も予定を入れていなかった私は、一月二日にはすっかり退屈してしまい、妹に電話をかけ、愚痴をこぼす始末。体調の愚痴、仕事の愚痴、世相の愚痴、恋愛の愚痴。堪りかねた妹はひとこと。 「初売りにでも行ってくればいいじゃ …


04. 猿の待つ鐘

去年は未発売となったシャンハイタンのモレスキン干支ノート。今年は復活されると聞いて、申年ヴァージョン三種類をすぐに注文した。2016年は火と金を表す丙申(ひのえさる)。激しい一年になりそうだけど、同時に枝葉に迷う乙未(き …


03. 恋するブラジャー

ランジェリーショップの扉。あれは別に必要に迫られて押しているわけじゃないの。 何かいいのあるかなあ、って、それぐらいの軽い気持ち。 それであれこれ眺めていると、大抵素敵なものがそこにあるってわけ。 レースと刺繍とシルクと …


02. 天使は見ている

旅のホテルもハンドバッグもバレエの公演チケットも、 そのどれをも私だって贅沢だと思うけど、 私が自分の暮らしの中で、一番の贅沢を挙げるなら、 それはお花を買うことかもしれない。 枯れて 棄てて 買って 枯れて 棄てて 買 …


01. 火星までお買い物

お金さえ払えば、月にはもう行けるらしい。 火星はどうなのかしら。 火星へは、私が生きている間に行けるのかしら。 でも、行っても仕方がないわね。 だって、まだ誰も行ったことがないんでしょう? だったら、きっと何にもない。 …