美術館への行きかた。

第六回 ゲージュツの守備範囲 先日はグラフィティ・アーティストのバンクシーの作品がサザビーズでオークションにかかり、100万ポンドで落札されると同時に、額縁に内臓されていたシュレッダーにより切り刻まれ、たいそう話題になっ …


美術館への行きかた。

第五回 メディアアートって何だっけ? 実際的な発生はもっと遡るが、90年代くらいから「メディアアート」という言葉をよく聞くようになってきた。最近では印象派、キュビズム、ポップアート、などと並んで当たり前のように耳にするよ …


美術館への行きかた。

第四回 代表作の前後が面白い 回顧展のススメ “代表作”なんて言われ方をするように、アーティストにはその名前を聞くとパッと思い浮かぶ作品がある。岡本太郎=「太陽の塔」といった感じ。 ピエト・モンドリアン(1872-194 …


美術館への行きかた。

第三回 キュレーターというもう一人のアーティスト 最近では「キュレーション」という言葉がネット世代を中心に一般的なものになった。ことの発端はおそらく2016年のキュレーションサイトをめぐる諸問題なのだろう。キュレーション …


美術館への行きかた。

第二回 印象派から考えるアートの文脈 アートを難解なものにしている大きな要因の一つが、「文脈」の存在。平たくいえば時代とともに価値観は変わるということだけれど、美術には「何でこれが作品?」と言うものが本当に多い。 中学生 …


美術館への行きかた。

第一回 はじめに、この連載について 少し前に流行ったお笑いのネタで「ゴッホより普通にラッセンが好き」というのがあったのは記憶に新しい。多くの人が笑っていたことを考えると、一定数の「共感」を得ていたのだろうと感じる。何が共 …