没後10年ナムジュン・パイク展 2020年 笑っているのは誰 ?+?=??

没後10年 ナムジュン・パイク展 2020年笑っているのは誰 ?+?=??
ワタリウム美術館 後半 2016/10/15~2017/1/29

あらかじめ断っておくと、僕はアーティストではないし、 評論家でもない。よって、これは批評や論ずる類のものではなく、 いわば個人の日記、感想文に近いものだと思って欲しい。

その意味で、あえて下調べもせず、自身の感覚と記憶のみで文章を綴ることにした。

ナムジュン・パイクの没後10年を記した展覧会がワタリウム美術館で開かれている。 10月15日からは、展示替えをして、後半展が開催されている。

パイクはヴィデオアートの先駆者として知られる。 フルクサスやネオダダと同時期。様々な実験的作品が発表されていた時期だと記憶している。

現代と呼ぶには古く、古典と呼ぶには新しい。 2016年の僕たちから見れば、古臭いテクノロジーの方に目をやることもできるが、 衛星放送を用いて、全世界同時に発表をした当時としては先進的な作品など見ると、2016年現在インターネット上で起こっている出来事の予言的作品群とすら呼べる気がする。 パイクの活動はカルチャーとして根付いたとも言える。

この時期の作品は見る機会が増えれば増えるほど、その理解が進むと考えている。歴史を正しく自身の中に体験として蓄えることで、その作品の魅力は増していくものだから、まずは見る、触れるということは大切だと思う。

どこで読んだのか忘れたが、アーティストの藤幡正樹氏が音楽を持ち歩くという点でウォークマンは発明であり、出し方が違えばアートであるといった趣旨のことを言っていた。TVという商業メディアを解体し、アートとして提示したパイクの活動は、意図は異なるけれど、そんなことを思い起こさせた。

ワタリウム美術館での展示というのも興味深い。作家と同美術館とのつながりは、どうやら古いものらしく、それを感じさせる展示品も幾つかあった。生々しいアートのコミュニティに身を置くようで、臨場感のある展示だったと思う。美術館としては珍しい多層に連なる狭いフロアには、その生々しさを助長するような空気が漂う。ブラウン菅時代の躯体が並ぶその空間は、まるで昭和にタイムスリップしたようであった。

前半のチケットを持っていると、後半は300円安くなるらしい。 後半ぜひ行こうと思うが、その時にはチケットは紛失しているのが、常である。

ワタリウム美術館
東京都渋谷区神宮前3-7-6
03-3402-3001
開館時間 : 11時〜19時(毎週水曜日は21時まで延長)
休館日 : 月曜(7/18、9/19、10/10、12/5・12・19・26、1/9は開館)
10/11〜10/14と12/31〜1/3は休館
www.watarium.co.jp

「ケージの森/森の啓示」1993
ケージの森/森の啓示/1993/植物、モニター20台、映像3チャンネル、再生機3台、ステレオ1組/554×465×800cm
「ボイス」1988
ボイス/1988/コヨーテの剥製、帽子、そり、木片、モニター11台、TVキャビネット10台、映像1チャンネル、再生機1台/150×270×70cm