私のかけら 19  長谷部千彩

――これはかけら。季節のかけら。東京のかけら。私のかけら。

1月×日 GANGSTA.

アニメ『GANGSTA.』全12話を観る。絵も雰囲気も大人っぽくて良かったけれど、張られまくった伏線が全く回収されないまま、最終話が終わってしまったことにびっくりした。これ、たぶん起承転結でいう、承の部分までしか来ていないよね⁈――みたいな。それと、マフィアが牛耳る犯罪都市が舞台ということで、アクションシーンも多いのではと期待していたのだけれど、それほどでもなく。私としては、気に入ったところが多々あっただけに残念な作品。ともかく物語を着地させて欲しかったというのが一番だけど。続きは原作コミックスを読め、ということなのだろうか・・・。

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1月×日 天は二物を

昨日観たアニメ『GANGSTA.』の続きが気になって仕方なかったので、原作コミックス既刊本七冊を電子書籍で購入、じっくりと読む(文字が多く、読み終えるのに結構時間がかかった)。調べたところ、第八巻が今年出版されるそうで、七巻まで読んでもまだ話の途中だったけど、読んで良かった。面白かった!――というか、アニメも面白かったけど、原作はさらに面白かった‼(アニメよりもアクションシーンが多いところが気に入った)八巻が出たら是非読みたい。但し、話が進むにつれて登場するキャラクターがどんどん増え、人間関係が複雑になっていってるので、八巻を手にするときまで、あらすじを覚えていられるかどうか心配だけど・・・。

それにしても、マンガを読んでいると、マンガ家のひとは、こんなに緻密な絵を描いて、しかもお話まで作って、すごい才能だなあ、と感心してしまう。天は二物を与えずと言うけれど、そんなの嘘ね。

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1月×日 がん検診

午後、乳がん検診を受けに行く。
今日は細胞を採取する検査。胸に麻酔の注射を打たれるのが怖かったのだけれど、案ずるよりも生むが易し、全然痛くなくてほっとした。それと、お医者さんから、胸にあるしこりが良性であることを確認するための検査です、と説明されたのも嬉しかった。大丈夫だろうと思いながらも、二度も精密検査に回されて、なんとなく憂鬱になっていたから。ともあれ、来週、結果が出れば、それで11月から通っていたがん検診がひと通り終わる。区で行っている検診だから、予約できる日が飛び飛びで長くかかってしまったけれど(人間ドックであれば早く終わる)、こういうものだと最初から考えれば、これでいいかな。無料だし。億劫がらず、来年も真面目に受けようと思う。

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1月×日 通常営業

終日、事務所で仕事。
夜、『GANGSTA.』のコミックスを一巻から読み直す。

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1月×日 一月を振り返る

去年から見続けているアニメ、今月は特にたくさん観た。私の日常、もう、眠っているか、アニメを観ているか、といった感じ(仕事も少ししていたけれど)。それでも、観終えたタイトルはほんの僅かとしか感じないのだから、アニメの世界は本当に広い。
見続けているうちに段々わかってきたのは、これだけ膨大な量の作品があると(あるがゆえ)、自分好みの作品を見つけるのはなかなか難しいということ。ハズレも結構引いています。その点、映画のほうが雑誌やネットでレビューを目にする機会が多いので探しやすいかも。
それと、気づいたのは、私には、よく動くアニメを好む傾向があるということ。アクションシーンが多い作品が好き。たぶん、私は、「黒澤―三船」的なもの(三船の超人的身体能力!)を動画の中に求めているのだと思う。私自身の運動神経が鈍いから、そこに強烈なファンタジーを感じてしまうという・・・。ともあれ、二月も引き続き、アニメを観続ける予定。まだまだ入口でうろうろしている状態、折角だから、もう少し探索してみるつもり。

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2月×日 雪の夜

雪の夜。会食。中華料理をコースでいただく。
ふたつ年上のTさんの話を聞きながら、女性と年齢の問題について考える。

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2月×日 高崎

午後、打ち合わせ一本。Iさん、Sさんと顔を合わせるのは今年初。プロジェクトの進捗状況の報告を受ける。粛々と進んでいる様子。

Iさんのオフィスを出た後、その足で東京駅へ。一時間弱、新幹線に乗り、高崎で降りる。昨日誘われ、急遽決めた温泉旅行。東京よりも冷えるかと思い、着込んできたのに、さほど変わらず。雪も降っていなかった。
宿までタクシーで15分。到着後、早速、展望風呂に入る。窓の向こうに見える市街地の夜景が綺麗。ぬるめのお湯だったので、私にしてはめずらしく長湯してしまった。
夕食はすき焼き。脂がのったお肉に舌鼓を打つ。